ひまわりタトゥー 1 の余波だろうか?
こんなにも高精細ディテールのボタニカルタトゥーがLOYAL TATTOO の定番化になるとは想像もしていませんでした / そしてこの与太話がいつのまにか検索日本一位になってるなんか三年くらい知りませんでした…恐ろしい…全国にバカがバレる… お客さんに言われてさっき知って、焦って文章真面目に書き直します
彫り終えたばかりの” ひまわりタトゥー 1 ”
このひまわりからLOYAL TATTOO の歴史が始まったと言っても過言ではありません
+++ 詳しくはこちら・ひまわりタトゥー1 +++
ボタニカルタトゥーとは?
正直言いますと…こーゆー植物や花系のタトゥーって”Botanical Tattoo / ボタニカルタトゥー”ってジャンルらしいです…っていうくらいなんも知らんかった…おれはてっきり”ファーブル昆虫記スタイル”だと思ってました
洋書でこーゆーのがあるんです
キッズ時代のおれは植物図鑑、動物図鑑、恐竜図鑑、魚類図鑑、昆虫図鑑…写真も好きだったけど絵の図鑑が好きで、ずーとこれを観てノートに模写してる変なガキでした
つまりボタニカルタトゥーとは
ファーブル昆虫期の図鑑や西洋のアンティークな図鑑みたいに細いペンで描いたような絵をタトゥーにすることっぽいけど、おれは子供時代の落書きの延長でやってるから詳しい事はよくわかりません
だから難しい事は聞かないでください…って、それじゃあんまプロっぽくない?
ならばちょっとお耳汚しなプロっぽい小噺を…
タトゥーデザイン裏豆知識
タトゥーデザインやアート的な予備知識があまりないままLOYAL TATTOO に来る人達は構図や配置、人体の骨格やバランス、刺青の映え方等一切考慮せず、オモチャ屋にいる無邪気な子供のように” あれも欲しい!これも欲しい!もっと欲しい!全部欲しい! “ と無茶苦茶なリクエスト図案を ” いほりさんなら綺麗にまとめてくれるはず! ”と考えてる傾向にありますが… そんなわきゃない
タトゥーは四角い白い紙に描く絵ではない / これは配置する部位を想定して流れを作ったタトゥー原画
↗︎花は彩と祝福を与える綺麗なソースみたいな感じ
主役はクラゲのシンママが甘えながら遊ぶ子クラゲを慈しむように微笑ましく見守りつつ、時流に漂いながらも二人で上を向いて生きていく
- っていう彼女の=人の夢=儚さ図
だから今回のテーマにおいては花が主役ではなく、主演女優はクラゲの親子/花は二人の未来を祝福してるを表す脇役でよくて、人の夢=儚さを表現する細い線での描写をして雰囲気を醸し出してみる…
メインキャストを決める重要性
- っていうのを人体の肌の流れ、骨の向き、筋肉の流れ、彼女の雰囲気やタトゥーに望む気持ち、頭の中にある表現したいイマジネーションを肌に浮かび上がらせ彫り起こすから綺麗になるわけで、背後にでぶっちょ金持ちクラゲのエロいおっさんがギラギラしてる=不必要な要素があると全部台無しになってしまいます
なんでもかんでもぺたっと貼って彫りゃいいってわけじゃないんです
希望のテーマを部位に合わせ、その要素の配置/サイズ感/バランス/背景と余白、肌傷や肌質、肌目の流れ…必要な要素と不必要な要素、場面の主役脇役、飾りの配置、肌上に乗った時や身体を動かした時の肌の伸び縮み…
それは彼自身が歩んできた道のりで、人生で
それは彼が言葉にしなくても醸し出されてる雰囲気で
それがこちらに伝わってきたから
インスピレーションをデザインしたら一晩で描けちゃった
—- っていうセッションみたいな感じ
フルカラーリアリスティック・フルスリーブ
菊花流水 + 曼荼羅 / 途中経過
いほりさんの花がいい - 100%全部任せるから、あとよろしく — んじゃ、ま。やってみっかね?
最近みんなだいたいこんな感じで
とてもありがたく思ってます
それらを計算してなにをプラスマイナスするべきか?
それがタトゥーとして実現可能か否か?仮に実現できたとして、それがタトゥーとして高次元でかっこいいか?
クライアントの要望を
十二分に加味しつつ
そのイマジネーションを超えていく
タトゥーデザインの立案
それらを全部計算して、でもその計算が見えないようにデザインして、それをタトゥー作品としてクオリティ高く再現させるからかっこよく綺麗に仕上がる
欲しい要素を全部突っ込んで彫りゃいいってわけじゃなく - “ 一番美しく表現したいsomething を、より美しく彩るための演出 “ or “ あえてなにも演出しない引き算のデザイン “ ってすごく大事で、ましてや” いほりさんはいいなー…いつも美人にエロいタトゥーばっか彫って、年中いいことあって… “ みたいな品性レベルの話じゃないわけです
デザインとアートの違いをわからない人は多い
— それは罪でも悪でもなくて普通のこと
アート = それを見た人/聞いた人/読んだ人に思考させるもの =あなたの頭の中にあるイマジネーション
デザイン = その答え / イマジネーションを具現化させる技
だからdesigning/ デザイニングとはいうけどarting/ アーティングなんて言葉はないし、文学藝術とはいうけど文学デザイニングなんて言い方は存在しない
タトゥーはお客さんあっての賜物
お客さんが”自分の頭の中にある/でも言葉では表現できないイマジネーション”をおれたちが読み取って具現化 = タトゥーデザインというスキルでその答えを導き出してかっこいいタトゥーとしてイメージを人肌に彫り起こす
自分の表現の押し売りではなく←場面によってはそれを買いにくる人もいるから、それもアリ/お客さんの頭の中身のイマジネーションを高次元化してのタトゥーへの変換
そこがおれたちプロフェッショナルの技と仕事術です
おー!すげー!なんかおれかっこいい事言ったはず!
注:もちろんアーティスト/職人それぞれに色々な考え方だし、このやり方が唯一正義ではありません
完成!おれの真骨頂な細い線のタトゥー!
綺麗だなー…流れてるなー…我ながら感心します
そして、大事なのは完成直後よりもその後
刺青は人の身体に死ぬまで/棺桶に入るまで一緒にいます
出来るだけ経年劣化せずにいるのが望ましい
バッチリだね
ロイヤルタトゥーでは
このスタイル = 植物/花系 - ボタニカルタトゥーを最も得意としています
花と蛇 施術 - 16時間
マダム・ボタニカル / 施術 - 5時間
天使が描く花 / 施術 - 8時間
曼荼羅と花 / 施術 - 16時間
クラゲの親子と花 / 施術 - 16時間
桜 / 施術 - 2.5時間
他がどうこうとかはあまり目に入らなくて、LOYAL TATTOO はこのやり方が好きだからここを極める方向性
リスカ跡傷カバーアップ - 7時間
リスカ跡傷カバーアップ -12時間
桜 / 施術 - 1時間
LOYAL TATTOO らしいタトゥーを求めてくれる人達に、スタジオに来る前に想像していたイメージよりかっこいいタトゥーを渡して、それを喜んでくれる人達のために自分の腕と才能を使いたい
たくさん働くと疲れる
→ 疲れた集中で次のお客さんのタトゥーを彫るは失礼
毎日ベストパフォーマンスを提供したいから量産多売はできないけど、クオリティは最高 - そんなタトゥー屋であり続けたい
愛と死が混ざる彼岸花 / 施術 - 2.5時間
バカっぽくしてるのは意外と演技で実は結構几帳面に計算してタトゥー彫るのが好きです
っていうのがブラフで実は本当にバカかもしれません
バカと狂気の二面性って好きです