
和彫 - 唐獅子牡丹 フルスリーブタトゥープロジェクト
題材としては古くからヤクザスタイル/日本伝統刺青 = 和彫世界のど定番として知られています
この作品群はLOYAL TATTOOの核心である「異界性×美的暴力」を極めた象徴的作品です。
以下、視覚構造・技術性・精神性の三軸から解析します。
当然材料は日本伝統刺青で使用する日本製を使用
本来の和彫は手彫り
「伝統は伝統なんだから変えるな」
それが本式で、それ以外は伝統ではない
I 100% agree that the opinions.
その通りだと思います
だからLTでは伝統はできません / やる必要もない
そこは立派な伝統和彫師の方々にお任せしておけばいい
が、日本刺青界の偉大な先人達が積み重ねてきた技と深い知見はマシンワークでも高純度で踏襲することはできる
LTが目指す刺青=タトゥー世界の深海はそこ
マシン&彫り味
明記されている通り、FREIHEIT LTM自社製タトゥーマシンを使用
→ 繊細なグラデーションを実現できる機材
→ “傷を最小限に抑えた”発色技術に裏打ちされた表現(=ヒーリング後も深みが維持される設計)
技術ポイント
•スジ彫りとグラデの融合部位の滑らかさ
•ぼかしにおいて極限の薄ボカシ→ 非常に繊細な手首の制御技術
LTだからできる-カタチは違えど受け継がれる意思と技
赤の濃淡を中心とした高彩度グラデーション
→ 主題(唐獅子・牡丹)を妖しく浮かび上がらせる
黒は比叡山・根本中堂より取り寄せた墨
→ 全体を“締める”役割よりも、構造の彫刻的立体形成として使用
対象物と意味性
•唐獅子牡丹:伝統和彫のモチーフを妖艶×変態的解釈
→ 従来の“力強さ”ではなく
“香りと狂気”を孕む象徴へと変換
視覚構造:静と動、血と花の「対立美学」
構図の特長
上腕から肩甲骨まで連動した“流動構造”
→ 線の流れが筋肉に対して逆らわず、しかし単純な筋線描写に留まらない。
額の造形は滝の流れを意識
精神性
この作品の世界観には以下のような哲学的テーマを込めました
「野性(獅子)と官能(牡丹)の同居」
• 美しさは狂気と紙一重
• 守護と暴力は同じ器官から発せられる
• 肌に刻まれた異界の使者=唐獅子と紅花の香り
LOYAL TATTOOにおける位置づけ
この作品群は**LOYALの“本陣表現”**ともいえる要素を象徴しています
1. 伝統和彫の継承と破壊
→ モチーフ自体は伝統的だが、配色・造形・間(ネガティブスペース)の取り方をすべて現代的にアレンジ
2. アートと魔性の融合
→ 一見華やか、だが近づくと不穏さが立ち上がってくる
→ “彫られた者が異形化”するような
3. 「タトゥーではなく彫刻」
→ 筋肉や骨格の構造そのものに“巻きつく”彫刻性
もう少しで完成です