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2024/01/11 13:24
LOYAL TATTOO + LT MACHINES では完全オリジナル100%日本製のタトゥーマシン販売プロジェクトが進行中
彫師の頭脳で考えるなら?タトゥーマシンのセッティングなんか門外不出が当たり前 / でもタトゥーマシンビルダーの頭脳で考えてマシンの製造販売をするならば?
タトゥーマシンブランド / メーカーなんだから自社製品の使い方くらいフォローするのは仕事です
タトゥー初心者だってファイハイトを買うかもしれない…むしろタトゥーマシン初心者の人達にこそ!このマシンをおすすめしたい!
こんなすげータトゥーマシン作っちゃってどうしよう…みんなすぐ上手くなっちまう…
最初からこんないいマシン使えるとかずるい…おれだって駆け出しの頃はクソみたいなマシン掴まされたし、タトゥーマシンセッティングなんかわからなかったよ…
おれ自身も先人達にそうしてもらったように
叩き込まれた鉄の掟
タトゥーマシンを手に取る人は覚えておいて欲しい
タトゥーマシンは使い方によっては凶器になる
包丁だって同じだけど
料理人が使えば魔法のナイフになるけど狂人が使えば惨劇になることもある
確かにタトゥーマシンは絵を描くしか能がないバカを魔法使いに変える
タトゥー屋をやるならよーく精進してください!
1. 針の出し方 / ストローク
彫師によって設定はみんな違うし、彫る部位によって設定は変わるけど…参考知識程度で認識+活用してください
・ライナー-筋彫り = 3-5mm + ノーマル〜→↗︎↘︎
・ドットワーク-砂利ぼかし =3-5mm + ソフト
・シェーディング-ぼかし =2-3.5mm + ちょいソフト〜↗︎
・パッキング-つぶし =2-3mm + ちょいハード〜↗︎↘︎
・マシンを使い分ける理由
そのタトゥーマシンそれぞれに特性があって得意な動き方があるから使い分けてる…ってのが一番の理由だろうけど、おれ個人は単純に色んな種類のタトゥーマシンを使い分けるって面白いからです = 慣れてくると筋彫り用マシンとか概念がなくなってくる
2. タトゥーマシンの種類について
・ダイレクトドライブロータリータトゥーマシン
ファイハイトでも採用してる一番クラシカルなタイプのロータリー式タトゥーマシン / 別名 ジェイルハウススタイル
起源は西洋の刑務所の中で超暇だった受刑者が看守の目を盗んでそこらにある材料で製作 → みんなでタトゥー彫りまくってたっていうストーリー…かっこいいじゃーん!
ファイハイト原型のジェイルハウスバージョン
ファイハイト完成一歩前 - VとHzなヒントはこちら↖︎
おれはこーゆークラシカルな本格派だけど最新の素材感と製法みたいな感じが好きだから採用です!
ダイレクトドライブ式ロータリータトゥーマシンの利点
とにかくシンプルな構造だから整備製が高く、故に好みの彫り味を目指した改造をしやすい - 例えばカム交換だけで全然違うマシンに変わる - それに必要な工具は六角レンチ一本で誰でもできる
デメリットとしては…改造が容易故にみんなすぐ魔改造しようとしたりモーターいじろうとするけど、素人がやると破壊してしまう諸刃の剣
ダイレクト式ロータリータトゥーマシンの基本構造は古い時代に作られたにも関わらず現代でも変わりなく受け継がれています = 優秀故に変える必要がなく廃れもしない
タトゥーの歴史の中で多くの刺青師やビルダーから愛され信頼を得てきたタトゥーマシンとしての安定感と信頼感は一番だと思います
・ペン型タトゥーマシン
2018年頃から爆発的に普及したペン型タトゥーマシン
中身は超小型のダイレクトタイプを筒の中に入れてペン型にしたっていう…最初に編み出した奴は天才でしょ⁇
・コイル式タトゥーマシン / 別名 マグネット式
まさにタトゥーマシンのご先祖様
今でもたまに使うクラッシックスタイルタトゥーマシン
コイルマシンの強みは…とにかくパワフルで壊れにくい!太筋彫りやベタ塗り系の彫り方には最適⇆故に細かい彫りや激細ライン等には向いていません
ロータリーマシンと比べるとセッティングやメンテナンスが複雑すぎる難点はありますが、それを理解して使えるならバシバシ刺さるしコイルは壊れにくいし一生使えます
・ハイブリッドタトゥーマシン
コイルマシンの縦刺さりをドライブモーターの回転で再現したハイブリッド亜種的機構…こんなもん誰が編み出したんだ?すげーなってびっくりします
さらに最近誰かが編み出したハイブリッドの最新形態” サイドワインダー “ …もうわけわからんし…
コイルもハイブリッドも特性は似ていて縦刺さり故にザクザクいくけどパワフル故に細い針は苦手 / 逆に18RL以上の 極太筋彫りは大得意 - いずれはLT MACHINES でもクラシカルタイプのハイブリッドは作ってみたいと思います
・手彫りについて
クラッシックを超えたビンテージテクニック的な手彫り
世界中にタトゥーカルチャーはあって、その国によって様々な手彫りテクニックがあります
当然日本にも古来からある手彫りは存在していて、ハネ突き/いも突き/三味線彫り…各彫師一門独自にして門外不出の密教的な雰囲気…駆け出し時代にその筋のプロから教わったことはあるけどむずかしすぎて無理でした
タトゥー屋やるなら手彫りは勉強した方が絶対良い
マシンだと針の動きが早すぎてまるでペンの如く使える!とか勘違いをしちゃうけど、手彫りを潜ると”針が墨を背負って肌に刺さって墨を肌に残す原理”を目視できるから理解度が深まってマシンワークにも原理転用できます
3. タトゥーマシンメンテナンスと寿命
“タトゥーマシンが壊れたから直して!”ってよく頼まれますが”壊れたんじゃなくて壊したんでしょ” って言ってます
基本的にタトゥーマシンは壊れにくい
機械だから絶対に壊れないなんて事はないけど、その構造はとてもシンプル故に普通に使用してる程度ならそう簡単には壊れません
マシンが壊れた!って騒ぐ人のパターンって自分でマシンの改造を勉強したくてバラしたけど、元通りに組めなくて壊して助けを求めてくる人達です ← それを否定なんかしませんよ?おれだって何回もそれしてきましたからね
マシントラブルの主な原因ってパーツの寿命とメンテナンス不足
コイルは一生壊れにくいしバネとハンマーが摩耗したら交換 / モーターは内部のベアリングが / カムも接合ベアリングが摩耗したら寿命→交換するだけです
使ったら一日の最後はマシンをアルコールで完全消毒を!
回転機構部分には軽くオイルを!
インクカスや埃の掃除は使ったら毎回する!
刺青師なら衛生管理は当たり前です!
道具に愛情を注いで使ってると必ずそれに応えてくれます
タトゥーマシンは絵を描くしか能がないバカを魔法使いに変えるけど魔法の杖を大切にしない魔法使いとかクソです
4. フレーム材質について
タトゥーマシンメーカー各社から様々な材質 — 鉄、アルミ、ステンレス、真鍮、樹脂…等のタトゥーマシンが発売されています。LTM的には樹脂製とアルミ製はあまりお勧めできません。理由は経年劣化でフレームが歪む → ニードルバーのセンターがズレたら使い物になりません
LTM製タトゥーマシンのフレームはサージカルステンレスを採用 / 理由は上記金属材の中で一番硬度が高く経年劣化時に歪みがない + メンテナンス時に消毒しても変色しない
鉄は加工が容易故にタトゥーマシンでは古くから最も使われてる素材 / 真鍮もいいけど変な材料を使ってるマシンはたまーにフレームが歪みます
5. モーター + ベアリングについて
日本製のベアリングやモーターの精度/耐久性は世界一を誇ります
その信頼性はポルシェやテスラ等の最新式高級EVカーにも多くの日本製ベアリング部品が採用される程です
LT MACHINES製のタトゥーマシンに採用しているモーターやベアリングも当然の日本製
だからって一生壊れないなんて事はないけど謎の中華マシンの変な部品の耐久性とは比べものになりません
モーターから異音が聞こえたり動きが悪くなった時は中身のベアリングの摩耗による寿命 → 修理は無理なのでモーター交換 / カムのベアリングも同じです
6. 結局どれがいいの?
タトゥーマシンって金属くさくて無骨でかっこいいのが好き!ってのはおれの趣味 / 世界にはすごいタトゥーマシンがたくさんあります
世界一売れてるタトゥーマシンがベストになるなら、世界一旨いラーメンはカップヌードルになってしまう
そうじゃないでしょ?
醤油ラーメン最高!って人もいれば、豚骨こそ正義!って人もいるし塩系さっぱりが好き!って人もいれば、魚介系つけ麺って変な奴もいるし、そもそもパスタや蕎麦もあるし、大規模チェーン店が好きって人もいれば、こだわり個人店が好きな人もいる
タトゥー/タトゥーマシンはそれに似てる
同じ麺類 / タトゥー / タトゥーマシンでも全部違うのに一つのカテゴリーの中で比べようってのが全然ダメだし、醤油が好きだからって塩は全否定とかないでしょ?
同じように◯◯のタトゥー/マシンが好きだからって△△は全否定とかはないし、じゃ地球のラーメンが全部醤油ラーメンだけでいいんですか?って話です
彫師の作風によって手に合うマシンは違うから「どのマシンがベストか?」なんて決めらない
結局、タトゥーやタトゥーマシンは自分の趣向や作風と手やカラダに馴染む something を探す旅 / 色んなタトゥーマシンを使い倒して発見するしかないし、スタジオ選びも自分の目と足で確認するしかないんです ← このプロセスが面白いし、それを極めると自分でタトゥーマシンを作り始めるバカになるけどね
タトゥーマシンブランドそれぞれにも哲学がある
例えばビショップだったらパワフル系のマシンが多いとか、トラッド系やるならワークホースやバーバリアンとか…彫師それぞれにもキャラクターがあるように、ブランドそれぞれにも歴史やマシンビルドの哲学がある
LT MACHINES = ハイテク+クラシカルx本格派
繊細なタトゥーが得意なタトゥーマシンブランドでいく
一日も早く世界の素晴らしいタトゥーマシンビルダー達と肩を並べるタトゥーマシンブランドに育つように!いつの日かLTM製マシンが世界に羽ばたいて行くように!
タトゥーインクと消毒アルコール、金属とオイルの匂いとマシンノイズが聴こえるクラッシックスタイルを現代のテクノロジーで再現する本物志向で進みます