LOYAL TATTOO | 刺青師 渋谷伊彫 | 東京南青山+大阪アメ村( in デスペラードタトゥー)

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2020/10/01 23:19


最近日本でも少しづつリアリスティックタトゥーが浸透しつつあります。2019年にヨーロッパのタトゥーコンベンションに参加した際に多くのリアリスティックスタイルの刺青師を見て興味を持ち“それどーやんの?教えて!”っつってやり方を覚えてきました。

今回はこれまで日本国内で浸透していた”刺青の彫り方”とはちょっと違うヨーロッパスタイルのタトゥーイングを少しご紹介します。

1.デザイン


テーマはライオンのリアリスティックタトゥー。ライオンのデザインタトゥーが持つ意味の例として…”賢明、力、君主、威厳、勇気、正義、狂暴、支配、権威等があるといいます。

当スタジオは”Mac+各種アプリ+手描き”をミックス。本来のタトゥーの風合いを残しつつ、リアリスティックなスタイルを目指します。

人体は千差万別。一人として同じカラダのシャープな人はいません。そこにあらゆる部位・カラダの大きさ・男女差…ステッカータトゥーのようなワンポイントであれば、ペタッ!っと貼り付ける感覚でも彫れるでしょう。

しかし、当スタジオが目指すのは”一人ひとりのためのオーダーメイドな刺青”です。念密なカウンセリングをして、彫る部位のカタを取り、そこにぴったりハマるスペシャルなデザインを作ります。

2. ステンシルテスト
クライアントの要望に応えたタトゥースポットのカタを取りその通りにデザインしても、人体は湾曲しています。パソコンや紙は平面。設計上多少の誤差は想定されます。その誤差を修正する為にステンシルテストを行います。


↑は後ろのスペースが少し空いてしまった。それはテストしたからこそ事前に発見できた誤差。刺青は彫ったら消えません。消えなくなってからの修正は不可能です。だからこそ!より慎重に!しっかりとした準備が大切です。

このフィッテングテストを経てデザインの最終調整を行います。

3. Tattooing!!  Line work. 
ピッタリとカラダのサイズにハマったデザインを彫ります。初回はラインワーク・筋彫り。リアリスティックスタイルはよりリアルな質感を表現するために通常の針よりも格段に細い特殊な針を使用し、様々なインクをミックス調合した秘密のタトゥーインクで彫り始めます。


Shading. 

リアリスティックの一番きつい瞬間…

それはシェーディング・ぼかし彫です。

リアリスティックはとにかく陰影が命。濃く彫りすぎたインクは元には戻れない。刺青はえんぴつのお絵かきじゃないから消しゴムで消すは出来ません。

だからこそ慎重に薄いインクから徐々に濃くしていきます←つまり一回薄く彫った箇所を再度濃くするために何回も彫り重ねる!!←痛い!!

キツイですよね?痛いですよね?がんばりましょう!


完成間近!

男性・170cm・普通体型

ハーフスリーブ(肩〜肘)・細かめなリアリスティック

で15時間前後

( 初回4時間ラインワーク + シェーディング x3回 )

が、おおよその目安になります。


・完成!

和彫やアメリカントラディショナルな彫り方は各部パーツを順番に彫り進め仕上げていきますが、リアリスティックはあっちを彫ったり、こっちを彫ったり…上をやって、下をやって、ここを薄くして、あそこを濃くして…の繰り返し。彫る方も彫られる方も体力と気力を使います。

でも…がんばるとかっこいいアートワークが完成!

リアリスティックスタイルタトゥーは

“小さいデザインだから早く完成する=値段が安い”ではありません。小さくなればなるほど仕事は細かくなり時間がかかる・痛い・値段も上がる。


目安として

A5サイズ・一回仕上げ・5時間

がリアリスティックタトゥーの当スタジオでの最小単位になります。これ以上小さくなると細かすぎてなにがデザインされてるのか分からなくなりがちです。

そして、なぜかはわからないけどライオンタトゥーのリクエストをたくさん頂いています。ありがたいですなー😊

世界を旅して周りながら様々なスタイルの刺青を見てきました。私はヨーロッパで刺青を学び、技術を得て、タトゥーコンベンションで武者修行を重ねる中で、世界中から大会に集まってきた賞金稼ぎの様な凄腕刺青師からテクニックを教わり・学び・時には見て盗み、そこに自分のエッセンスを加えて”伊彫流リアリスティックスタイル”を編み出しました。


機会があれば是非”伊彫流リアリスティックスタイルタトゥー”を手に入れてください!