2019/12/19 18:54
なぜあなたは”タトゥーを入れたい!”と思い始めたのですか?なぜ自分の身体に刺青を刻み込もうと思ったのですか?
痛いのに?高いのに?わざわざなぜ?
それは何かしらの”想い=ロマンス”がキッカケなのではないでしょうか?
ほろ苦い真実・淡い想い
忘れたくない愛情・断固たる決意
刺青を望む多くの人達は自分が何を望んでいるかをわからずにスタジオに訪れます。特に初めてタトゥーを入れようと思う人達は、そのデザインの決め方もわからない…タトゥースタジオとか刺青師ってちょっと怖い…値段もボラれるんじゃないか…でもタトゥーを入れたい!
そんな風に思うのは普通です。
刺青は痛いし値段も高い。時間もかかる。日本社会において迫害と差別の対象。色んなことが制約される。
日本においてこれらは事実と現実。それは今後100年間は変化しないでしょう。
それでも刺青したいのはなぜ?
強くなりたい?人生を変えたい?
願掛け?金運アップ?
刺青を彫っても何も変わりません。
刺青を彫っても願いも叶わなければ強くもなれません。そしてタトゥーだらけになっても金持ちにもなれません。
もし刺青を入れて願いが叶い何かが変わるなら?私は迷う事なく打ち出の小槌を全身にびっしりと彫りまくるでしょう。
ならば、我々はなんで刺青を彫りたいんだろう?ならば、私はなぜ刺青師をしているのだろうか?
私は思春期に音楽とハーレーダビッドソンカルチャーに洗礼され、留学先のアメリカで初めて刺青を彫りました。タトゥーアーティストになることを夢見たけどなんとなく普通に就職して…けど、刺青があることによる色んな弊害があったり、好きな人の両親から刺青が理由で大反対・大差別を受け大失恋したりもしてきました。
しかし、東日本大震災で大怪我して”一度死んで終わったような命だし!本当にやりたい事をやらないと生き残れた意味がない!”と一大決心→タトゥーアーティストになるための修行を独学で勝手にスタートしました。
刺青が不利益になっていた時間を長く過ごしたけど、命の土壇場で自分に刺青があることが彫師を目指すキッカケになり、そこから5年を待たずに渋谷で自分だけのタトゥースタジオをスタートする事が出来ました。
その道筋で色んな人たちに助けられ、自分よりもっと酷く打ちひしがられた人達と触れ合う中で自分なりに何かを吸収し経験しながら様々な立場、世代、性別、国籍な人たちの”想い”や”心”を感じれるようになれた気がします。
Tattoos last longer than Romance.
刺青を入れた人すべての何かが100%好転するとかなチカラは刺青にはない。おれはきみにそんな約束は出来ない。
刺青師は魔法使いでも預言者でもない。
もちろん怪しげな変な商売人でもない。
けど、かっこいい刺青を自分のカラダに刻み込む事で
”もう自分はそこらの量産型じゃない!かっこいい刺青があるイケてる奴なんだ!だから俺は・私は”今”この時を超気合い入れてスーパーがんばる!んで、今よりもっといい未来を絶対に自分の手で掴み取るんだ!”
刺青を刻み込む事でそんな風に何かしらのキッカケ=ターニングポイントにはなり得る…と、私は信じています。
おれにとって刺青とは
“何にも囚われない自由と希望の紋章”
少なくとも私は自分にそう言い聞かせて”今日”という未来を手に入れました。そして同じように全身に刺青を彫り込みかっこよく世界をサバイブしている人達をたくさん知っています。
私の仕事は”みんなが刺青するために導いた想像力や物語=ロマンス”を把握して刺青として実現すること。
あなたのストーリーを聞かせてください。まずはそこから始めましょう!
Tattoos last longer than Romance.
私は愛と情熱と夢とロマンスを込めてあなたの身体に刺青を刻み込むことだけは100%約束します。